アスペルガーやADHD(注意欠陥多動性障害)と併発しやすいチック
アスペルガーやADHD(注意欠陥多動性障害)広汎性発達障害と診断されチックを併発している子供は半数以上。「癖」と思っていたら実は違いました。母親である私は、子育ての悩みをすべてを背負い込んでいました。
育て方が間違っていたの??育児やしつけの失敗??
私の育て方が間違っていたの?しつけに失敗したの??ADHDと診断されるまでは、周囲のお母さんからも・・「お行儀が悪いわね」「しつけができていないね」と言われてきました・・チックと同様にADHDも母親の育て方やしつけの失敗が原因ではないと知り安心したことを覚えています。
ADHDは、親のサポートや学校関係者の支援によりずいぶん症状が落ち着いてきました。小学校6年生になった今も母親の私毎日ランドセルの中身を確認すると宿題や教科書持ち物ノート提出物の落としがあります。
ADHDの息子に対しては、学校も担任の先生も周囲も、愛情不足なんじゃないの?ちゃんと見てあげてないから・・と非難されたし・・私自身・・自分の育て方が間違っていたんだと激しく落ち込むことも多かったのですが反面愛情は、ほかの兄弟よりも注ぐ必要があったし子育てに手抜きしてるんじゃないの??と批判されても実際には、逆で毎日へとへとになるぐらいADHDの子に手がかかっていました。
親の工夫と息子といっしょに決めたルールに従って育てていくことで、今では、整理整頓もできるようになったし、問題行動も低学年のころより見られなくなってきました。あいかわらず勉強に集中する時間は短めですが・・。チックと同様に親は、最大限にチックやADHDの子供の気持ちを理解者でありたいものです・・イライラも多いと思いますが、いっしょに乗り越えていきましょう・・
アスペルガーや注意欠陥多動性障害などの発達障害とチックやトゥレット症候群と併発する例は、珍しいことではありません。ただネグレクト(育児放棄)家庭内不和・両親の不仲・育児放棄・家庭内暴力・子供への過度な期待などは、影響しますが、子どもの気質、性格により発症には、個人差があります。
発達障害「自閉症」、「アスペルガー症候群」、「広汎性発達障害」、 「注意性欠陥多動性障害」(AD/HD)、「学習障害」(LD)などの症状のこと育てにくい子育ての悩みを解決するマニュアル |
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長年治らなかった症状を短時間で改善する方法や対処法 |
発達障害を、理解することで改善をはかりましょう。
AD/HD(注意欠陥/多動性障害)とチック
トゥレット症候群 の中でもAD/HD(注意欠陥/多動性障害)は、OCD強迫性障害と並び併発する頻度が高く50%以上に及びます。うちの子はAD/HD(注意欠陥/多動性障害)は、不注意多動衝動性の傾向が強いです。話しかけられても人の話を聞いていない、指示に従うことが難しい、物を紛失しやすい、落し物忘れものなくしものが多い、動き回ったり立ち回ったり座っていてもそわそわ落ちつかない、待つべき順序を待てない、ふいに飛び出してしまう、先の予測ができないなどの症状がみられます。
ADHDの治療をしていると2〜3年の間にチックが出現しトゥレット症候群 の診断基準を満たすようになります。またADHDとOCD(強迫障害)を併発しコプロラリア(汚言症)や自傷好意へと発展することもあります。ADHD傾向が見られても二次障害へと発展しないように適切な支援をしていきたいものです。
AD/HD 注意欠陥多動症 +チックの薬
AD/HD 注意欠陥/多動性障害で処方されることが多い薬は、メチルフェニデート (Methylphenidate, MPH) 。日本では、不注意に有効とされるのがリタリンやコンサータの商品名の中枢神経刺激薬(医薬品)、ペモリン(ベタナミン錠)などがあります。しかし中枢刺激薬は、チックが悪化すると考えられ使用を避けてきちた経緯があります。しかしチックが軽症でADHDの問題が重症な場合は、中枢神経刺激薬は、慎重に経過を見つつ使用した方がメリットがあるということが分かってきました。ただチックが重症な場合やトゥレット症候群 とADHDの併発の場合中枢刺激薬は、飲まない方向で治療をすすめていくようにします。