合併しやすい強迫性障害

強迫性障害（きょうはくせいしょうがい、 Obsessive-Compulsive Disorder OCD）の患者さんは、強い強迫観念から 潔癖症の人も多く手や体の汚れが気になり、何度も洗わないと気がすまないシャワーや風呂に何度も入るといった症状が見られます。

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金生先生インタビュー（全3回）　子どものOCDとは？　Vol.1チック、発達障害と子どもの精神症状の特徴

手の洗いすぎから手湿疹や手荒れをおこしても

するまで手を洗い続けてしまいます。トゥレット症候群 の中でも強迫障害を併発する例は珍しくありません。トゥレット症候群と診断された3割に強迫性障害が見られ発症しやすい年齢は、10歳前後です。

戸締りをしたか何度も確認しないといられない火の元の確認をしないといられないといった行為や子どもだと親に何度も繰り返し確認をしないと気が済まないなどの症状が見られるようです。

ほとんどは、一過性で1年以内に消失しますが強迫障害を伴う場合チック発症時から複雑運動チックの症状が見られ顔をゆがめる地団駄をふむなどの行為が見られます。症状が重くなると自分の体をたたく舌をかむなどの繰り返し行為がみられます。

チックで悩む人の中には、AD/HDやOCDを併発している例は、珍しくありません。見た目には、ふつうの子と変わりません。だから「変な癖だ」「やめなさい」といった叱責に加え「落ち着きがない」「集中力がない」「勉強が理解できていない」と叱責され自己評価が下がっている子供も多いようです。

OCD（強迫性障害）は、年長以降に見られる傾向で攻撃性パニック不安症自傷情緒不安定情緒精神の未熟性などがみられます。寝る時間や起きる時間が遅くなる睡眠覚醒リズム障害やうつ傾向がみられることもあります。

チックも強迫性障害も本人の気持ちでは、止めたい止めた方がいいというのは分かっていますが、「自分の意思ではどうしようもできない」部分がが似ています。精神力が弱いもろいといったことは、関係無いのが強迫性障害です。周囲が、「やめなさい」と叱責しても何のメリットがありません。それどころか、「やめなきゃいけない」と思いつめ止められないジレンマに苦しむことになります。

他の精神的病と違って、本人が病気を自覚できるのが強迫性障害。本人もわかっていながら、治せない、自分が病気であることを悟られまいと隠そうとするのもこの障害の特徴です。大人だけでなく小学生や子どももかかる病気です。

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