口を大きく開けるのもチックですか?
チック症には、身体が動く「運動チック」と声が出る「音声チック」に大別されます。運動と音声の両方の症状が1年以上続くと「トゥレット症候群」と診断がつき治るのに時間がかかります。しかし周囲の理解と保護者の対応次第で長い年月をかけ自然に治ることもあります。わが子も10年近くかかり色々な症状がでました。
質問者さまのお子様が頻繁に口を開けるなら(あくびやしゃべる以外に)チックと考えられます。わが子の場合最初のまばたきパチパチにはじまり・・数年が経過しました。まばたきをパチパチする一過性から慢性的なトゥレット症候群に移行しましたあ〜、やう〜といった音声チックを発症し次に、鼻をならしはじめました。途中で口を大きく開ける症状も見られました
口が疲れないかと思うくらい大きな口をあけるのでそのたびに注意しましたが一向に改善しませんでした。寒い冬に大きく口を開くため唇が荒れ血が出ていたこともありました。それでもやめられないのがチックなのです。原因は先天的な脳神経系の異常によるものでお子様自身止めようと思っても止められないチックを親からも注意され困っている状況と推測します。チック初期なら小児科。トゥレットのように慢性的に長引くようであれば・・小児神経科または児童精神科を受診しましょう。ちなみに15歳になった現在は、すっかり完治しました。
口をゆがめるのも単純運動チックです。
口をゆがめるのは、顔面の筋肉が動いてしまう単純運動チックです。口をゆがめるほか顔をゆがめるのも顔をしかめる口を尖らせる単純チックに分類されます。
以前は、親子関係家族関係に原因があると言われてきましたが実際には、脳内ドーパミンが関係しており本人が止めようと意識しても逆に悪化するといわれています。
我慢して止めようしてもコントロールできないしやめられない
鼻ならしにまばたき音声などうちの子は、ほとんどの症状が出る治るを10年以上繰り返してきました。小学校高学年がピークだよと言われてきましたが、実際その時期が、1番ひどかったです。中には、授業も受けられないような子もいるようです。
本人も止められなくて辛いと思いますが、その当時は、母親である私が、1番辛かった(と記憶しています。)症状が重くなるにつれ「今がピーク!辛いのは、子ども」と自分に言い聞かせていました。一緒に暮らしていると「うう」「あああ」「んん」というのは、本当に気になるし時にはイライラしました。
経験からいうと我慢して止めようと思ってもコントロールできないしやめられないものということを理解するのが大切。気持ちの上で「この子辛いんだろうな」と心の底から思うようになったころから症状が改善したように思います。
いろいろな症状があらわれましたが幸いなことに汚言症コプロラリア、反響言語(エコラリア)、反復言語チックパリラリアは、発症しませんでした。