一過性・慢性・単純性・複雑性、チックの種類
チックには、いくつかの種類と診断名があります。4歳から11歳の小児に、一時的に症状があらわれる場合一過性チックと呼びます。
目をパチパチさせたり頻繁なぱばたきを本人が無意識なまま繰り返します。症状は、4週間以上3か月以内におさまります。
ほとんどが1年以内にチックが消失するのでご安心ください。性別では、女子より男子に多く見られます。
また症状が3か月以上続く場合、慢性チックと呼びます。
症状で、音声チックと運動チックに分類されます。
運動チックは、瞬き、顔しかめ、首振り、肩すくめなど。音声チックは、咳払い、鼻鳴らし、ほえるなど。
両方の症状が見られる場合「複雑性チック」と呼びどちらか一方の場合「単純チック」と呼びます。症状改善せず慢性化し長期化した症状をトゥレット症候群()と呼んでいます。
一過性チック?慢性化チック?
チックの症状がどれぐらい続いているのか?大きく分類すると一過性チック障害と慢性チック障害の2つに分けられます。症状がどのくらいの期間続くかで呼び方が変わります。
- 一過性チック→、4週間以上毎日続く運動チック音声チックあるいは両方
- 慢性チック→1年以上毎日続く
症状は、音声チックか運動チックか??
症状は、運動チックか音声チックに分類できます。本人の気持ちを代弁すると・・
「やりたくないのに、やってしまう」
「やめたいのにやめられない」
「理由がわからない」
といったところです。
音声チックのみor 運動チックのみあるいは両方に分類され長期間治らず音声運動両方を見られる場合トゥレット症候群 の診断が付きますが、大人になるにつれ自然に治ることもあるし完治しないまでも、日常生活に影響を及ばない程度に改善していくことも多いので正しく適切な対応をしていきたいものです。
単純チック複雑チックの見分け方
単純チックと複雑チックの見分け方は・・素早い動きが典型的な単純チックやや動きが遅くて一見すると目的があってするように見えるのが複雑チックです。
まばたきをする横目をする眼をまわす白目をむくなど目のチックがもっともおおく口を歪める鼻をひくひくさせるなど顔面のチックも多く見られる症状です。肩をすくめる首をかたむけるなどは単純運動チックです。
一方複雑運動チックは、カラダのいろいろな部分がいっしょに動きます。顔の表情を変える飛び跳ねる人や物にさわるなどの症状が見られます。複雑音声チックは、咳払いこんこん咳をするブタのようにほえる鼻をクンクンフーフーさせるなどの症状が見られます。