トゥーレット障害トゥレット症候群とは?
チックは、大きく分けて一過性(1年以内に自然に治る)慢性(1年以上続くチック)慢性化したトゥレット症候群(運動チック音声チックが1年以上続く状態)に分類されています。まばたきをする程度なら問題はありませんが、声が出たり鼻をふーふーならしたりふんふんしたり・・咳払いをする音声チックが発症した場合周囲が不快に思い指摘をしたり苦情をいわれたりします。治そうと思っても治せないと自己評価が下がり抑うつ的になることもあります。
周囲や親は、やめたくてもやめることができないチック患者本人の気持ちをくむことが必要です。からかったり誰かの指摘され治るものでは、ありません。そこを理解することで放置し見放すのではなく見守りながら気持ちを支援(サポート)することで改善に近づけます
チックおよびトゥーレット障害 の定義
小児期に発症し音声チック行動(運動)チックと慢性的に経過していく状態をよびます。運動と音声の両方が多様に現れ、1年以上続くと『トゥレット症候群』と呼ばれるようになります。国内患者数は推定で約12万人。主な原因は、脳内の神経伝達物質の異常ですが詳しい原因は分かっていません。
アメリカにおいてのトゥレット症候群 の定義
- 複雑運動チックと1つ以上の音声チックがあること。ただし両者は同時に発生しない
- 1日のうち数回発作的に起こり毎日1年以上続く
- 発病が21歳未満
- 発生部位1回の数複雑さ頻度強度が経過とともに変化する
慢性チックからトゥレット症候群 に移行するとは限らない・・
慢性チックの定義
- 運動チック音声チックどちらか一方が病気の期間に存在すること
- チックは、1日数回起こりほぼ毎日1年以上続く
- 発症は1年未満
運動チックと音声チック
運動チックの主な症状・・
顔面の素早い動き(まばたき、顔をしかめるなど)、首を振る、腕や肩を振り回す、体をねじったり揺すったりする、
自分の体を触ったり叩いたりする、口の中を噛む、他人の身体や周囲のものなどにさわる、
音声チックの主な症状・・
咳払い、鼻をすする、短い叫び声、汚言症(罵りや卑猥な内容)、うなり声、ため息をつくなど
一見意味があるようにみえますが、更なる誤解を生むことがあります。年齢が上がると学校や会社で抑制するため家ではは、その反動で回数や頻度が多くなることがあります。
ADHDOCDLDと併発することも・・
トゥーレット障害トゥーレット症候群は、注意欠陥多動性障害(ADHD)、強迫性障害(OCD)、学習障害(LD)
睡眠障害などを併発する事もあります。