運動チック音声チックの種類
運動チック(自分の意志とは関係な言動が突発的に反復されることで非律動的、常同的な運動)
- 瞬き
- 首振り
- 顔しかめ
- 物にさわる
- 物をける
- 飛び上がる(ジャンプする)
- 肩すくめ
- 口ゆがめ
- 鼻をぴくぴく
- スキップ
- 爪噛み
音声チック
- 咳払い(最も多いらしい)
- 鼻鳴らし
- 汚言症(バカ死ねくそ婆)
- 舌打ち
- のどならし
- 甲高い奇声
親に対して「死ね!くそばああ!うざい!きもい」というのは汚言症?
チックが長期化した精神内科、心療内科、小児精神科、小児神経科、小児科神経内科などを受診します。治療方法は、経過観察や心理療法、行動療法、精神療法を中心に改善をはかります。治らず悪化すると日常生活が困難になってくると投薬治療がはじまります。
治療薬として、ドパミン受容体遮断薬のハロペリドール、ピモジドリスペリドン 漢方薬を使います。強迫性障害が強い場合鎮静薬クロナゼパム、カルバマゼピン、クロルジアゼポキサイドが処方されます。
反抗期、思春期の暴言について
思春期以降に改善した完治したと思っていたら「死ね、クソばばあ、うざい」と言い始めました。こういうのも汚言症だと聞いたことがありますが、どうなのでしょう?
女子より男子に多いチックですが、症状が治まるのが思春期前。治ったと思ったら言葉の暴力が酷くなったという話をよくききます。実際うちの子もキレてよく死ね、バカ、うざい、きもいと言って反抗しました。女の子とくらべて男の子は、語彙も少ないためにそのような言葉が出てしまい言われた方が「私(母親)の何がいけないんだろう?と精神的に追い詰められます。簡単に言った言葉でどれだけ傷つくかなんて今の子供は、重く受け止めていません。汚言症、コプロラリア(Coprolalia)かどうかの判断ですが、コチラが言った言葉に対して「勉強しなさい」→「うざっ!黙れくそばばあ」、「ゲームをやめなさい」「死ね、バカ!きもデブ!」、「早く準備しなさい」「むかつく!キチガイ!うぜんだよ、死ねよ」。親の「さい」という命令調のことばに反抗して切れやすくなります。親は、言い方や接し方を工夫します。でも子どもは、親にたいして本気で「死んでほしい」と思っているわけではないし、「しまった言い過ぎた」と思いつつ素直に謝れない時期が反抗期であり思春期なのです。汚言症かどうかの区別は、チックの症状と同様にコチラの言葉にたいしての声なのか無意識、不随意的に発しているのか?で判断されると良いと思います。
チックの種類(単純運動チック)
まばたき目のパチパチぴくぴくは単純運動チックです。まばたき目のパチパチぴくぴくは単純運動チックです。目をまわす横目にする白目をむく口をゆがめる鼻をひくひくさせる肩をすくめる首をグイっとひくこれらはすべて単純運動チックに分類されます。
チックの種類(単純音声チック)
咳をしたりせきばらいをするあああと声を出すブタのようにぶーぶーいううおーうおー吠えるのはすべて音声チック音声チック1種類だけなら単純音声チックに分類されます。
複雑運動チック
とびはねるジャンプする人のものにさわるニオイをくんくん嗅ぐ顔の表情を変えるたたくすべてが複雑運動チックです。
複雑音声チックの種類
汚言症は、猥語や罵倒語(汚言、醜語、糞語、猥言、猥語を不随意的に発する症状でコプロラリア(Coprolalia)といいます。複雑音声チックです。